転職で大切なことは自分が人材という「商品」との認識と行動

採用は企業にとって大きな投資

 

 転職は応募する側にはひとつの大きな山です。キャリアアップ、待遇アップのためにもぜひとも成功させたいと誰もが願うはずです。一方で採用側も成功させたいと思っています。採用はひとつのリスクです。入社後の費用、これは保険や維持費等で一人につき報酬の三倍くらいはコストがかかりますから、採用は企業にとって大きな買い物と一緒です。

 

 ですから、採用側はベテランの採用官を立て、今後の人材としての活躍ができるかシビアに判断していきます。言い方を変えれば、その人を採用すれば損か得かの判断です。

 

 ですから、応募する側は自分を買ってもらえる人材の「商品」に見立てることが大切です。独りよがりのアピールが採用する側の思惑と乖離があれば、採用されません。どう採用側を買う気にさせられるかがポイントになります。

 

提出書類は「商品」の使用マニュアル

 

 応募に際しては、履歴書やポートフォリオなどの事前提出書類にまず気を配るべきです。自分が書きたいことではなく、企業研究をしっかり行い、相手企業はどんな人材、どんなスキルや経験を求めているのかを知った上で、それが自分のセールスポイントとどう結びつくかを明確にしてその点を意識しながら書類の書き込みを行ってください。常に自分の、ではなく相手の立場になってという姿勢を忘れないようにしてください。相手が「この点が求めている人材像と合致する」と思ってもらえればしめたものです。

 

面接は「商品」を実際に見る重要な関門

 

 面接では提出書類と実際の人物が合致しないといけません。使用マニュアルを提出しているわけですから、マニュアル通りの「商品」でなければならないからです。

 

 質疑応答では、その質問が採用側にとって何の判断材料になるのかも意識しておく必要があります。的確な返答とともに事前の企業研究、書いた書類の内容を踏まえて、自分のどこを見てもらえることが相手に買う気を起させるのかに気を配ってください。

 

 また、マニュアルではわからない人柄も大事です。基本は明るく元気よく。面接官と気が合えば最高ですが、こればかりは運になります。それでも「買いたい」と思ってもらえたら、売り込みは成功です。そのときは良い返事を期待してもいいでしょう。厳しい感触でも、面接終了後はさわやかに退席しましょう。どこでどんなつながりが生まれるかもわかりませんから。